花畑

薬と休養

うつは病気であるから、当然その治療には薬が用いられる。

 うつになる原因の1つとして、神経伝達物質であるノルアドレナリンの不足がある。ノルアドレナリンはやる気を引き出すホルモンである。外部からのストレスに対して反応し、闘争もしくは逃避反応を生じさせることによってそのストレスに対処する。ノルアドレナリンの分泌により、覚醒、意欲、集中力、記憶力の促進、積極性、痛みを感じにくくするなどの能力が引き出される。ノルアドレナリンが分泌されなければ、気分がすっきりとせず、やる気も起きない、集中力も記憶力も無くて仕事や勉強がはかどらない。このようなうつの典型的な症状が現れる。そこで、抗うつ薬による治療で分泌量を正常な物に近づけコントロールする。他にも、突発的に襲う不安に対処するための抗不安薬なども治療に用いられる。

薬による服薬だけではなく、ゆっくりとした休養も必要だとされている。

 2つ目の治療法はゆっくりと教養を取る事である。うつになりやすい性格というものがある。真面目で、勤勉で何事も頑張り過ぎてしまう人がうつになりやすいと言われている。真面目な性格なので他人の言った言葉を流す事ができず、そのまま受け止めて一人で悩んでしまう。また、勤勉のため人一倍努力して周囲の期待に応えようとするが、その気持ちが強いあまり程よい加減を忘れてしまうため、突然限界を迎えてうつに倒れてしまう。「早く復帰しなければ周囲の人間に迷惑がかかる」と自分で早期回復を強く望んでしまう事が多い。しかし、その気持ち自体が新たなストレスになり、うつ治療の停滞、もしくは悪化の原因となる。頑張り過ぎた自分を受け入れて、今は休む時期なんだと納得させながら、自分の好きな事をやってエネルギーを取り戻していく事も大事な治療である。  以上のように、うつの治療には薬物療法と平行して十分な治療を取ることが回復への近道である。